IELTS・実際の試験会場の流れはこうなっていた! <その6・二日目Speaking>

3dman_eu / Pixabay

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Speaking待合室へ

前に述べたように、今回私は2日日程Speakingだけ別の日に受ける。今回の私は筆記の翌日がSpeaking。)で申し込みました。
理由は単に分けた方が直前の勉強がしやすいだろう。というもの。

ですので、1日目の筆記試験帰宅後からはSpeakingのことだけ考えて試験に挑みました。

さて、2日目のSpeakingは違う駅の全く違う会場。貸し会議場みたいなビルです。
ぼーっとしてると次の日も同じ場所だと勘違いしてしまうかもしれないので気をつけて受験票を見て下さい。

私の受験票に描かれていたのは以下の通りさっぱりしたスケジュール。

11:30 受付開始
11:50 試験開始

さて、今回も小心者の私はかなり前に試験会場に着いてしまいました。
喫茶店で時間をつぶして、受付開始の15分ほど前に指定されたビルの指定された階に上がります。
Speakingは大勢がいっぺんに受ける訳ではないらしく、ロビー等には誰もいませんでした。

指定階にあがると、「←IELTS試験受付」みたいな張り紙がしてあったのでそっちに進みます。

すると、待合室らしき部屋が見えてきて、その前に日本英語検定協会らしきおばさんがいたので、
「11:50からのIELSTのSpeakingを受験しに来たのですが。。」というと、
「荷物をビニール袋に入れて待合室の中で待っていて下さい!携帯電話を含む電子機器は禁止ですから!」
すごい勢いで言われました。

・・・ああ・・・またか。。。

と思いながら、
「ああ、じゃあまだ受付開始時刻(11:30)にもなっていないのでノートとか見たいからチェックインせずにまた来ます。」と言うと、
「?!ここでは待てません!すぐ中に入って下さい!」
とまくしたてられました。
。。。ここで待つとは言ってませんが。。。

大声に気づいたのか、他の係の人が待合室から出て来てくれて、
「チェックインした後も、待合室でノート、参考書類はご覧になれますよ。」と丁寧に教えてくれました。

「あ、でもトイレも行きたいんですけど、チェックイン後に行けますか?」と聴くと、
「指紋認証とかありますけど、行けますよ。中には椅子もあるし、外は暑いので中へどうぞ」と。

「言い方」って大事ですねー。

途中途中で最初のおばさんが必死に会話に参加しようとして来たので、
「すみません。今この人と話してるんで」といって手で制止したら引き下がってくれました。

丁寧に説明してくれた係の人の指示に従って、待合室前の廊下で

・かばんの中に携帯をしまう。
・パスポートは手に持つ。
・ついでにポケットの中の他のものもしまって、鞄ごと手渡されたビニール袋の中へ。(筆記試験と違いビニール袋に貼るシールとかはありません。)

をして、鞄の入ったビニール袋パスポートを持って待合室へ。

※電子機器類以外は待合室の中でビニールから取り出せます。

待合室から試験会場に向かう時には、パスポート以外はビニールに戻して置いていかなくてはなりませんが。

待合室内

待合室に入ると、入り口横に机が並んでて、IDチェック(眼鏡外したりかけたり)、指紋認証、受験生一覧の自分の場所にサイン。と、前日の筆記試験と同じ感じでした。

待合室には部屋の壁に沿って椅子が並べられていて、10名程の受験生が試験場フロアに分かれて座って呼ばれるのを待っていました。
部屋の中央に机が寄せ集められていて、その上に鞄の入ったビニール袋をみんな置いています。

あ、インドくんだ!
インドくん、今日はスーツなんだね!

私もビニール袋を机に置き、指示された自分のフロアの席に座ります。

時間見たら受付開始の11:30よりまだ5分も早かったので、また席を立って机の上の自分のビニールを開け、ノート参考書ペットボトルのジュース(今回はラベル剥ぐ必要はありません。そして私はビックル。)、そして目薬を取り出します。

椅子に戻り、係の人に誤解されるのが嫌だったので、横の空いている椅子の上に、参考書・ジュース・目薬とかを「これは試験場に持ち込まないものですよ。」というアッピール感満載で置き、ノートを開いて勉強。

が、結局係がすっ飛んできました。
昨日写真撮影の時の係(カタコトの日本語をしゃべるアジア人)ものすごい勢いでこちらにやってきて
「目薬は試験場に持ち込めません!」と。
「はい。ここに出している参考書類と一緒に試験前に袋にしまうんですよね。」とクリヤー。

さぞかしすごい職場なんだろうな。。。こんな人たちと一緒に働くと2週間で病みますね。。。

壁を見ると注意点がかいてあって、アイコンを使った説明図がありました。
ノート、参考書らしきアイコン「◯」と赤でついているのですが、、、

いや、大事なのは「携帯を含む電子機器は禁止」なんだから、電子機器のアイコン作って「×」つけたほうがいいんじゃないの?
これだと、ジュースとか目薬について出していいのかどうか分からないよね。。。

そもそも「ノート」「参考書」のアイコンが何のアイコンかよく分からない

「参考書」のアイコンは、なんか「フロッピーディスク」に見えるし。。

【わくわく教訓】

※繰り返します。待合室では「携帯を含む電子機器」以外は全て取り出し可能です。
(すっとんでくる係りの人がいるかもしれませんが。。。)

11:30頃(受付開始時間・試験20分前)になったとき、私の椅子の前に最初のおばさんがやって来て、
「これから名前を呼ばれた方はパスポート以外ここに置いて試験会場に向かいます。〇〇さん、〇〇さん・・・」

ここでなんと私の名前が呼ばれました!

「〇〇ですけど、私、11:50から試験のはずですが。。」と言うと
「いいえ!11:30からです!!」と。

慌てて受験票確認してみたらやっぱり「11:50 試験開始」とあるので、
「ほら、11:50ですよ。」と受験票を見せながら言うと
「いいえ、11:30からのはずです!」と。。。

「・・・下の名前は何ですか?」と聴くと私と違う名前を言うので
「あ、私じゃないですね。」と伝えて再び復習に戻ります。
その人が不在だったせいもあって、間違えたらしいよ。おばさん

何も言わずにおばさんは他の受験生を連れて部屋を出て行きました。
「謝る」って大事だよね!

インドくんも試験に向かいました。
お互い覚えているのか、眼があったら親指を立てて合図くれたのでぼくも返しておきました。
やっぱりいいね!国際交流!

待合室からトイレへ

さて、そうこうしているうちに私の試験時刻10分前

昨日の反省で「トイレは直前に行こう」と決めていたので、
ノート・参考書・ジュース・目薬を全部ビニール内の鞄に戻し、待合室の出口の演壇の係(先ほどのアジア人)のところへ行きます。

「すいません。トイレ行きたいんですけど。。」
アジア人係「あ、トイレは行けませんので。」
「???ここに入る前にあの係りの人が『トイレは行ける』と言ってましたが?」

と言うと、「ああ。だったら、早ければいいです。」という不思議な返事
小便OK・大便NG?

「早いから大丈夫です。」と私も不思議な答えを返し、演壇の上の指紋USBに指つけてトイレに向かいます。
ここでは誰もついてきませんでした。

トイレから戻ると入室の時の机ではなく、再び演壇の上で指紋認証して自席へ。

戻ってふと気付いたのですが、この時の待合室にいる人たち、誰もノート類を出してません。

私は時間がまだ少しあったので再びノートを袋から出したのですが、それを見て数人の方が同じようにノート等取り出しました。
入る時の「荷物は全部ビニール袋にしまってください!」というアナウンスと、壁のよく分からないアイコン説明だけだと、
そりゃみんな「待合室では鞄からノート出したりしちゃいけない」と思いますよね。。。

いよいよ試験場へ!

この辺りで11:30の回の人たち(インドくん含む)がちらちら戻って来始めたので「そんなに時間かからないんだな」という安心半分「あっという間に終わっちゃうんだ。。」という不安半分

試験開始2分前。
いよいよ名前を呼ばれて、他のフロアの人と4人ぐらい一緒に荷物を置いて待合室を出ます。
待合室を出る時に特に指紋チェックはありませんでした。トイレ行く時よりも、ここの時のほうが、チェック必要だと思うのですが、、、

係の人が「◯階の人(2名)はここのエレベーターホールでお待ち下さい。」といって、
私ともう一人の男の子だけ連れて階段で違う階に向かいます。

エレベーターホールで待っている受験生2名は、誰もが入ってこれるビルのエレベーターホールに放置状態。

待合室の無駄な人材を割いて誘導係に回すべきだな。。PDCAサイクルしながら、違う階につくと廊下に椅子が2つありそこで待つように言われました。
誘導員は待たせている他の階の人を誘導しに立ち去ります。

1分もしないうちに、扉の一つが開き、外人男性「Mr.〇〇?」と名前を呼び、Mr.〇〇くん(もう一人の男の子)が呼んだ外人の部屋に入って行きます。
その後すぐに「Goog morning, 〇〇?」と違う部屋から顔をのぞかせた違う外人が私の名前を呼ぶので、そのまま部屋に入りました。

英語塾では「Speakingでは先に試験官に挨拶して流れをこちらへもってこよう!」と教えられていたのですが、いきなり先制攻撃を受けてしまいました。。。

ザ・Speaking試験会場

試験会場(というよりも小会議室)には中央に長机が2つ並べられていて、試験官と向かい合わせ。
mp3レコーダっぽい会議用の銀色レコーダーを試験官がRec Startしてさあ試験スタート!

試験前に想像してたのと違うところは。。。

・日常に関する質問は8つもなかった気がする。。
・「I work」に続く冒頭の自己紹介から「余暇の過ごし方」の質問があり、パート1も余暇の過ごし方に関する質問、パート2も余暇の過ごし方。パート3も余暇の過ごし方。。。
これにはさすがに言うことがなくなりきつかった!!
・塾とかだと先生が割と厳しい目つきで見ている中しゃべるのですが、今回の私の試験官は無愛想ながらあいづちを打ってくれます。そのせいで海外旅行している時の「とりあえず伝わればいいや」的な英語になってしまった気がしました。まあ、そのおかげで緊張は少なく、話が途切れることはなかった気がするのですが。。
・参考書CDとかしかやってなかったせいか、意外と試験官のなまりが強く聞き取れなかった場面が多かった。何度も聞き直したけど、あんまり聞き直すのもよくないかも。。。
あっという間に終わる!

パート2で渡されるメモ用紙は不要な紙をホチキスで留めた様な感じでした(サイズは10cm×7cmくらい)。
パート3に入る前にメモ用紙とペンは試験官に返します。(それほど厳しく注意されるわけではありませんが、、)

あと、一番きつかったのが、試験開始後から試験官が自分の目の前の紙に点数をメモっていくのが見えるんですよね。。

なんか数字が4つ並んでるんだけど、たぶん「流暢さ」「文法」とかの例の4つ。。
パート1の途中で、「5,5,4,5」と描いてあるのをを「5,5,5,5」に書き直してる時点で気付きました。

これは集中できない!

その後、パート2,3と進んで行ったのですが、最後まで5,5,5,5は変化しませんでした。
まあ、優秀な人にとっては様子見て語彙を増やしたりという技が使えるのでいいのかもしれませんが、ヌーブの私にとってはプレッシャーでしかありませんでした。。

後日、英語塾でその件について話をしたら、「普通点数は見えないようにする」と教えてくれました。

あと、試験中は「5・5・5・5」で終わっていたのですが、後日来たスコアではSpeaking5.5だったので、見えちゃってもそれほど気にしなくてよいと思います!

あっという間に試験は終わり、部屋を出ます。

ちょうど、一緒に誘導された男の子も出て来て、思わずお互い声を掛け合いました。
「早かったですよねー!」
男の子「ぼくは2回目だけど、TOEFLよりはましかも。。。」
などなど。
ああ!日本人と話したい!という気持ちになっていました!
海外赴任が終わった後に味噌汁を目の前に出されたような感じ。

待合室に戻り(戻るときも指紋チェックはなし)、自分のビニール袋から荷物を出して出口へ。
空のビニール袋は確か係に渡します。(←完全に気が抜けているのでこの辺はうろ覚えです。)

で、外に出て無事試験終了!!

1日試験と2日間試験どっちがいい?

今回私は2日間に分かれた試験を受けました。
Speakingの前はSpeakingだけに集中したい。というのが理由です。

でも、受け終わって思うのは、筆記試験の英語漬けの一日のうちにSpeakingも受けたほうがいいかも。と少し思いました。
なまじSpeakingだけだと前日無駄に緊張するような。。。
あと、ほんとにSpeakingはあっという間に終わるので、それだけのために半日つぶすのもなあ。。という理由もあります。

私が予約する時に2日日程のほうが空いている印象だったのですが、1日でまとめちゃう人のほうが多いのかもしれませんね。

最後に・・・

今回の試験の感想は?、、、というと日本英語検定協会の係の人たちによる無駄なストレスについてしか思いつきません。

本家ブリティッシュカウンシルからどの様な指示を受けているのか、あるいは特殊法人内部でのルールがどんなものかは分かりませんが、プロだったら不慣れな仕事は引き受けない方がよいと思います。

イベント業務に「無駄にバタバタ大騒ぎするスタッフ」を連れて行ってはいけません。

お局みたいなおばさん「一所懸命=バタバタ」と勘違いするのは、ちっぽけで閉鎖的な組織内だけだったら同僚の我慢ですみますが、一般人が来る場所となると、お客さんが非常に不安になるし、事故の元にもなります。

考えてみてください。

遊園地でジェットコースターに乗るときに、何が起きたわけでもないのに、バタバタと大事件が起きたような顔をして駆けずり回っている係ばっかりだったら、「この遊園地大丈夫かな?」と不安になりませんか?
普通に列に並んでいるときに、「ズルこみ発見!!!」という顔で突進してくる係がいたらどう思いますか?

そういうものを目にして違和感を覚えるのは、一般の人は実は普段から「沈着冷静なプロの係」に囲まれているからなのです。
「冷静沈着」なので本当に目立たず自然なのですが、ああいうのがプロから教育を受けたプロの仕事というものです。
レストランでも、電車でも、病院でも、、、よく思い返してみてください。

「でも、カンニング防止が大事!」と仰るかもしれませんが、「人命が大事!」な飛行機の飛行中のトラブルでさえ、むしろ「より沈着冷静」なのです。
なぜなら、バタバタ騒ぐことで人命が助かるとは思っていないからです。
バタバタ騒ぐのは「仕事一生懸命やってる自分が好き!」もしくは「仕事一生懸命やってる自分をアッピール!」したくてたまらない単なるど素人です。
プロは、「そんなイージーな方法では結局は評価されない。」と知っているので。

あと、ネイティブの様に英語をしゃべれ、とは言いませんが、
「自分の担当部分だけ」「必要になりそうな英語だけ」でも丸暗記して言える様にしておこう。とか思わないのでしょうか。
そんなに役割が多岐に渡っているわけではないですよね?
IDチェックの係が使う英語など限られてますよね?

不正を防止する努力ももちろん大事ですが、不正を働く気もないその多大勢の受験生に対してベストの状態で受験させるのも大切な試験官の役目だと思います。

机の中に放置されていたプリントを見過ごしていたとか、Speaking試験会場に向かう時に指紋チェックもなく、外部の人も行き来できるエレベーターホールで受験生だけ待たせたりなどなど、不正発見のためのシステムは微妙すぎ
そのくせ普通に受験してる人たちにこれでもかこれでもか。というくらいの滑稽チェック

あの人たちは試験とか受ける必要もなくうまいことやり過ごして生きてこれた身分なのかな?
それで公益財団法人が、やんごとなき身分であるとか思ってるのかな?

幾らか払ってイベント業者に外注した方が上手く行くと思います。
下手したら英語ももっとしゃべれるかもしれないし。

英語検定という世界では全く通用しない資格をひねり出し、多くの学校を巻き込んで散々儲けたのですから(公益財団法人なので法人自体にはプールされず、まあ給与や報酬になって消えて行きますよね。。)、その謎の検定試験と一緒に潔く沈んで欲しいと心の底から思う2日間でした。

ここのチェックによりどのような不正を防げるのか。
ここのチェックは本当に必要か。
不要なチェックで受験生の邪魔をしていないか。
本来はここのチェックをもっと入念にすべきではないか。

もう一度協会内で検討してみて下さい。
(たぶん外部のコンサルタントを呼んで、空気を入れ替えないと無理だと思います。)

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