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IDチェック
さて。鉛筆9本ぐらいと消しゴムを手に持ち(パスポートは胸ポケット)、荷物置き場教室を出て、次はIDチェック・指紋採取・写真撮影会場に向かいます。
ここは、特に誘導なし。
荷物を預けたら、各自適当に荷物置き場からIDチェック場へ向かう感じ。
このIDチェックなどのステップは予めダウンロードしておく受験票のタイムテーブルにはなく、次の「試験開始8:55」としか描いてないので、
飛行機の搭乗のような「どのくらいかかるんだ?乗り遅れてしまう!」というイメージでとても不安になるのではないか。と思っていました。
でも、最初の待合室からの英語検定協会の人たちのフレキシブル感の影響か、
「まあ、『次はこっち。それはだめ。これはいい。ああして。こうして。』とかいうのに従ってればとりあえず何とかなるんだろう。」と、私のほうもかなりスローライフな気持ちになっていました。
とはいえ、ロビーにあった張り紙や待合室の説明では、IDチェック後〜Listening試験終了まではトイレ行けないというので、ここからはやはり少しは緊張します。
部屋の入り口を入ると、この部屋担当の英語検定協会の係の人がいて、受験番号によってID(パスポート)チェックの2列に振り分けます。
なぜか右の列だけすごい並んでたんですが、残念ながら私の受験番号は右の列。
なぜかインドくんの次。
ようやく一人前のインドくんの番になったのですが、どうやらこちらの列の英語検定協会の係のいかにも帰国子女っぽい?おばさんは英語に堪能ではないようでした。
「glass、はずして」「glass。置く。」とインドくんから眼鏡を取らせるのも一苦労。
すごいな、英語検定協会。
やっと私の番。
手に持っていた鉛筆・消しゴムを机の上に置いて椅子に座ります。
おばさんにパスポートを渡すとまず眼鏡をかけた顔を凝視されます。
つづいてインドくんと同じ様に「眼鏡を外して」と言われます。
で、眼鏡を外した顔とパスポートをこれでもかというほど見比べます。
どうやらこれが右の列が遅かった理由らしいです。。。
私のパスポート写真、普通に眼鏡かけた写真なんだけど、眼鏡外した顔も凝視することに何か意味があるのでしょうか??
一体何と何を見比べているのだろう。。。
「あ!!この人眼鏡取ったら、何か少し眼鏡のパスポート写真と違う雰囲気!」と思ったとして、その後なにが起きるんだろう?
もうトイレに行けないのですから、「私たち、きちんとチェックしてます!」のために無駄に時間をかけないで欲しいものです。。。。
素顔の凝視が終わったと思ったら、次は置いてある私の眼鏡を凝視。
どうやら眼鏡に何か仕込まれてないか、もしくはGoogle Glassなのではないか、とチェックしているようです。(ただし、手に取っては触ってはいけないルールみたい。。。)
ようやくチェックが終わったら不思議な黄色の靴ひものようなものを渡されて「写真の方へどうぞ」と言われたので、
「この紐は何を意味するんだろう?」と思いながら写真撮影の方へ進みます。
指紋採取・写真撮影
渋滞はパスポートチェックだけだったらしく、本来もっと時間がかかりそうな写真の係の人たちはむしろ手持ち無沙汰。
すぐに空いている撮影場所に呼ばれます。
私の係は若そうな人でしたが、日本人かと思ってたらアジア系外人だったのでびっくり。
つたない日本語で奥の席に座る様に言われ、まずは指紋採取です。
量販店で売ってそうなちっぽけな指紋認証器に人差し指を4回乗せる様に言われました。
(位置関係上、私は右手人差し指でしたが、右手と指定されたかどうかは忘れました。)
「ハイ。イイデス。」と言われて、次はEOS Kiss的なアマチュア一眼レフで撮影されます。
もちろん私は笑顔。
大学受験の時から、「笑顔の受験票があると試験中落ち着く」という参考書のジンクスを信じて、こういう写真は全て笑顔で撮ってきました。
「ハイ。イイデス。」と写真は一発OK。
席を立ち、出口付近の列に並びます。
あ!右の列の人たちは黄色のひも!
左の列は緑のひもを持ってる!!
どうやら謎のひもは試験会場の教室を区別するためのものということがここで分かりました!
協会の人たちの試行錯誤と度重なる会議の様子が手に取るようにわかります。
私の前は、またインドくん。
列は大体0〜3人で、3人たまったぐらいで次の係のおばさんが試験会場教室へ連れて行くようです。
「じゃあ、今から試験会場へ誘導しますのでこちらへ(日本語)。。」
もちろんインドくんは日本語が分からないので棒立ちです。
仕方ないので、インドくんの肩を叩いて、
「私たちは、このオバサンについていくべきです(片言英語)」と教えてあげます。
見た目明らかに外人のインドくんが先頭に並んでいるんだから、英語でも説明してあげるとかもう少し気を利かしてもいいのになあ。。。
英語検定協会のオバサンは部屋を出てスタスタと試験場に向かって行くので、インドくんと私とあともう1人はオバサンについていきました。
いよいよ試験場へ!
試験会場は普通の大学の講義室。
教壇&黒板側のいわゆる「前の扉」から入室しました。
入り口近くの最前列の机に受付があり、受付嬢が一人座っています。
私たちを連れて来たオバサンは「ここで受付して下さい(日本語)」といって、再びIDチェック教室へ戻ります。
日本語を理解できないインドくんが普通にスタスタと教室の奥へ入って行こうとするので、
「Hey!(流暢な英語)」と言って「あなたは、まずここで受付するべきです。(片言英語)」と教えてあげました。
教室壇上にいた若手の英語検定協会の係の人(これ以降、「優秀な係」としておきます。この人がおそらく最も優秀な人)に「ありがとうございます」と言ってもらえました。。。
教室教壇側左右にはスクリーンが降りていて、プロジェクターで受験番号を振ってある座席見取り図が投影されていました。
ふむふむ。。。私の席はあそこだな。。。と、受付で並んでいる間に自分の席を探しておくとよいかもしれません。
受付では、パスポートを見せて、提示された受験者一覧表の自分の欄にサインするみたいです。
インドくんの番になったのですが、「サイン!サイン!」と受付嬢がインドくんに繰り返しているところをみると、この英語検定協会の受付嬢も英語にはあまり堪能ではないようです。
で、また事件。
どうやらインドくんのサインに不具合があったらしく、英語に堪能でない受付嬢が「優秀な係」に助けを求めています。
「優秀な係」の人がやってきて、英語でインドくんに説明している感じでは、
ここでは「パスポートと同じサイン」を描かなくてはならないそうです。
インドくんより前に並んでた日本人受験生たちにも全くそんな説明なかった気がします。。。これにはびっくり。
ほら、パスポートとかクレジットカードのサインって、「海外で悪用されないように漢字でサインした方がいい」とかってあるじゃないですか。
なので、私のパスポートも漢字のサインなんですが、なんか英語の試験を受けるにあたっては英語でサイン書いた方がいいのかなあ。。とかぼんやり思っていたんですよ。
あぶない。あぶない。
インドくんのおかげで間違いをしなくて助かったよ。
<わくわく教訓>
IELTSのサイン書くときは「パスポートと同じサイン」
「優秀な係」の指示でインドくんは二重線で先ほどのサインを消して新たにサインしようとします。
ここでまた事件。
「これ、違う人の欄じゃないですか?」(優秀な係の人)
なんと受付嬢は全然別人の欄にサインを描かせていたらしい。。。
「すいません。。」と「優秀な係」に謝る受付嬢。
何が起きてるのか理解できていないインドくん。
まあ、二重線も引いたことだし、改めてインドくんは「本来の自分の欄」にサインして自席へ向かいました。
次は私の番ですが、提示された名前、生年月日など、入念にチェックしたことは言うまでもありません。
もはや誰も信用できません。
サイン終わって横を見ると、「不思議な紐」が山積みされています。
「この紐、ここに置くんですか?」とこちらから聴くと、「はい」と受付嬢。
みんな、この仕事初めてなのかな???
「インドくんは紐を自席まで持って行ってしまったんだろうか。。。」と余計な心配しながら、
紐を置いて自分の席へ向かいました。
つづく